ころころ子犬のころわんは、お友達のちょろわん、ちろわんと散歩に出かけました。3匹は、門番をしているおじいさん犬や、買い物のお手伝いをしているおじさん犬、風に飛ばされた女の子の帽子をジャンプして取ってあげたお兄さん犬に出会って、なんだか胸がどきどき。「かっこよかったね。」そこへ、ボールがころころ転がってきました。ころわんが胸でボールを止めると、小さな男の子がやってきて「ありがとう、わんちゃん!」。「ころわん、やったね。」「かっこいい。」ちょろわん、ちろわんにほめられて、ころわんはうれしくってどっきどき。
いろいろなことができるお兄さんやお姉さんに「かっこいい」と憧れる気持ちは、幼児そのもの。そして、少しその憧れに近づいたときに、誰かにほめられたら、どんなにうれしいことか。 ころわんシリーズの一話一話には、幼児を見つめ、その健やかな成長を願う 作者の思いが込められています。